張り切ってたくさん写した写真―アナタはどんな形で渡しますか? ひょっとして、豪華なアルバム仕立てにして持っていこう・・・なんて考えてませんか? その必要はありません。
結婚式当日の写真は、アナタの他にも多くのゲストや親族が撮影しています。 もしプロに頼んでいれば、それだけで300から500カットの写真が届くはずです。全体では膨大な数になります。 これらの写真をアルバムに仕上げるのは、当のカップルに任せたほうがよいと思います。 自分達の思い出ですからね。二人の楽しみを奪わないようにしましょう。
それなら・・・と、プリントせずにデータだけ渡すのはいけません。 また、プリント代をケチッて自分のインクジェットプリンタで一部だけ刷って渡すのも感心しないやり方です。
失敗写真や押さえで余分に撮ったカットは省くとしても、きちんと撮れている画像はすべてプリントします。 かなりの枚数になると思いますが、写真屋さんで「銀塩プリント(本物の写真)」にすれば手間はかかりません。
なぜ銀塩プリントにするかというと、プリント素材のなかで一番きれいで耐久性があるのは印画紙だからです。 ここ一番の婚礼写真でケチッては男が(女も!)すたれます。L判ならそんなに高くないしね。 焼増しは向こうに任せます。
アルバム仕立てにしないからといって、写真をドサッと紙袋に入れて渡したのでは価値が下がります。
後で編集がしやすいように、撮影順に並べて、きちんとファイルして渡すのが親切です。
フリーアルバムだと剥がすのが面倒なので、ポケット式の差込アルバムを使うとよいでしょう。
できれば、写真屋さんがサービスでくれた数十枚が入るのではなく、一度に数百枚収納できるボックス型にします。
見返りを求めてはいけませんが、新婚旅行のお土産だとか、きっとご利益がありますよ。
写真を渡す時期は、なるべく早いほうがいいでしょう。 当人たちは、いまかいまかと心待ちにしているはずです。 熱が冷めないうちに渡したほうが、ありがたみがあります。
写真を渡すときには、撮影した画像データをCD−Rなどのメディアに入れて必ず一緒に渡します。
このデータを渡しておかないと、相手は焼増しができません。
焼増し用のデータを簡単に作る方法があります。
写真屋さんにプリントを依頼するときに、CD−Rを一緒に作ってもらうやり方です。
写真屋さんのデジタルプリンタには、プリントしたデータをCD−Rに同時書き込みできる機能があります。
この方法だと、プリント時に補整した画像がCD−Rに記録されるので、焼増しのときに同じ品質を保てます。
ただ制約があって、画像データのサイズがL判程度に縮小されることと、プリントした画像しか保存されないことです。
したがって、全画像データをそのままコピーしたCD−Rも付けてあげる必要があります。でないと、傑作の大伸ばしができませんから。